「うちの子、なんか自信なさそうで心配…」
そんな不安を感じたことはありませんか?
自己肯定感は生まれつき決まっているものではありません。
日々の関わり方や声かけで、育てることができます。
「今からでは遅い」ということはないので、安心してください。
📋 この記事でわかること
- ✅ 自己肯定感とは何か
- ✅ 自己肯定感が低くなる原因
- ✅ 今日からできる5つの育て方
- ✅ やってはいけないNG行動
読み終えると、今日から声かけが変わります。
子どもの自己肯定感とは?
一言でいうと
自己肯定感とは、「自分はここにいていい」という感覚です。
能力や成績がどうかではなく、ありのままの自分を「それでいい」と思える心の状態を指します。
「自分には価値がある」という感覚は、チャレンジする力・立ち直る力・人と関わる力の土台になります。
自己効力感との違い
似た言葉に「自己効力感」がありますが、意味は異なります。
| 自己肯定感 | 自己効力感 | |
|---|---|---|
| 意味 | 存在への肯定 | できるという確信 |
| 例 | 「自分はここにいていい」 | 「自分にはできる」 |
| 育て方 | 存在をそのまま認める | 成功体験を積み重ねる |
自己肯定感は「存在への肯定」、自己効力感は「できるという確信」です。両方大切ですが、まず土台となる自己肯定感を育てることが先決です。
日本の若者の自己肯定感は国際比較で低水準
実は、内閣府の調査によると、日本の若者の自己肯定感は国際比較で低い水準にあります。
📊 内閣府「子ども・若者白書(2018年)」国際比較データ
「自分自身に満足している」と答えた若者の割合
日本 45.1% vs アメリカ 86.9% イギリス 80.0% ドイツ 81.8% フランス 85.8%
「自分には長所があると感じる」と答えた割合
日本 62.3% vs アメリカ 91.2% イギリス 87.9% ドイツ 91.4% フランス 90.7%
この数字は、日本の子育てや教育に課題があることを示しています。ただし、裏を返せば、「関わり方を変えれば育てられる」ということでもあります。
自己肯定感が低くなる原因
まずは「やってしまいがちな関わり方」を確認しましょう。無意識にやっていることが多いです。

① 結果だけを評価し続ける
「100点すごい!」「また負けたの?」という評価が続くと、子どもは失敗を恐れるようになります。
結果だけを評価されると、子どもは「結果が出ないと自分には価値がない」と感じることがあります。
挑戦をためらってしまう子もいます。
② 他の子どもと比較する
「〇〇ちゃんはできるのに」「お兄ちゃんはできてたよ」という比較の言葉は、自己否定につながる大きな要因のひとつです。
比べる相手が身近であればあるほど、子どもは深く傷つきます。
比較された子どもは「自分はダメな存在だ」という感覚を持ちやすくなります。
③ 過干渉・先回りしすぎる
子どもが失敗する前に大人が解決してしまうと、子どもに「自分でできない」という無力感が生まれます。
「失敗させたくない」という親心はとても自然です。
ただ、失敗の機会を奪い続けると、自分への信頼感が育ちにくくなります。
失敗することで感じる、学ぶこともあります。
勇気を持って見守ることも大切です。
④ 感情を否定する
「泣かないの」「そのくらいで怒らない」という言葉は、子どもの感情を否定します。
感情を否定されると、子どもは自分の気持ちを表現できなくなります。
「自分の気持ちは間違っている」という感覚が積み重なると、自己肯定感の低下につながりやすくなります。
自己肯定感が高い子どもの特徴
自己肯定感が育つと、日常の行動にこんな変化が現れます。
チャレンジを恐れない
「やってみよう」という気持ちが自然に出てきます。
失敗しても「自分はダメだ」とならず、「また挑戦しよう」と前向きに動けます。
自分への信頼感があるからこそ、新しいことへの一歩が踏み出せます。
失敗から立ち直れる
転んでも、負けても、すぐに切り替えられます。これは「失敗しても自分の価値は変わらない」という感覚があるからです。自己肯定感は、困難を乗り越える心のクッションになります。
自分の意見を言える
自分の気持ちや考えを、相手に伝えられます。
「こう思う」「これがやりたい」と主張できるのは、自分の意見に価値があると感じているからです。
自己肯定感が土台にあると、コミュニケーション力も育ちやすくなります。
今日からできる5つの育て方
難しいことは何もありません。日常の声かけを少し変えるだけで、子どもは変わります。

① 存在そのものを認める言葉をかける
能力や結果に関係なく、「あなたがいるだけで嬉しい」と伝えましょう。
「生まれてきてくれてありがとう」「あなたがいてくれるから嬉しい」
というメッセージが、自己肯定感の土台になります。
💬 おすすめの声かけ例
- 「あなたがいてくれるだけで、お母さんは幸せだよ」
- 「今日も会えてよかった」
- 「大好きだよ、ただそれだけ」
② 結果より過程を褒める
「100点すごい」ではなく「頑張ったね」「諦めなかったね」
という言葉に変えましょう。
努力・挑戦・継続を認めることで、子どもは「結果が出なくても自分には価値がある」と感じられます。
非認知能力である「やり抜く力」も同時に育ちます。
💬 おすすめの声かけ例
- 「何度も練習してたもんね、それが大事だよ」
- 「うまくいかなかったけど、挑戦したことがすごい」
- 「あきらめなかったね、それだけで十分」
③ 子どもに選ばせる・決めさせる
「どっちにする?」「どうしたい?」と子ども自身に選ばせましょう。
小さな選択の積み重ねが、「自分で決められる」という感覚を育てます。
自己決定の機会が自己肯定感の育成に関わると指摘されています。
親が先回りして決めてしまうと、子どもは「自分には決める力がない」と感じてしまうことがあります。
💬 おすすめの声かけ例
- 「今日の服、どっちにする?」
- 「夕ご飯、カレーと唐揚げどっちがいい?」
- 「どうしたいか、教えてくれる?」
④ 失敗を責めずに一緒に考える
子どもが失敗したとき、責めずに「どうしたらよかったと思う?」と一緒に考えましょう。
失敗を責めると、子どもは「失敗した自分はダメだ」と感じます。
「失敗は学びのチャンス」という姿勢を親が見せることで、立ち直る力が育ちやすくなります。
💬 おすすめの声かけ例
- 「うまくいかなかったね。次どうしようか?」
- 「失敗しても大丈夫、一緒に考えよう」
- 「どうしたらよかったと思う? 一緒に考えよう」
⑤ スキンシップを大切にする
ハグ・手をつなぐ・頭をなでる。身体的な愛情表現が、安心感の土台になります。スキンシップは「自分は愛されている」という感覚を体で感じる体験です。言葉だけでなく、体で伝える愛情が安心感の土台になると言われています。年齢が上がってもスキンシップは大切とする見解があります。
やってはいけないNG行動
育て方と同じくらい大切なのは、「やってはいけないこと」を知ることです。
比較する言葉
他の子どもや兄弟と比較する言葉は、子どもの自己肯定感を大きく傷つけます。
❌ NGな言葉・行動
- 「〇〇ちゃんはできるのに、なんであなたはできないの?」
- 「お兄ちゃんのときはもうできてたよ」
- 「クラスで一番下だね…」
- 「〇〇くんを見習いなさい」
比較された子どもは「自分は劣っている」という感覚を持ちやすくなります。他の子と比べるのではなく、過去の自分と比べる声かけに変えましょう。
感情の否定
子どもの感情を否定する言葉は、自己表現を封じ込めます。
❌ NGな言葉・行動
- 「泣かないの!」「メソメソしない」
- 「そのくらいで怒らない」「大げさだよ」
- 「もう、しつこい!」「うるさい!」
感情を否定され続けた子どもは「自分の気持ちは間違っている」と感じやすくなり、感情を表現しにくくなることがあります。
「悲しかったんだね」「怖かったんだね」と感情を受け止める言葉に変えましょう。
完璧を求めすぎる
高い基準を求めすぎると、子どもにとって親の期待が重荷になります。
❌ NGな言葉・行動
- 「なんでできないの?」
- 「もっとちゃんとやりなさい」
- 「それくらいできて当たり前でしょ」
- 「どうしていつも…」
完璧を求め続けると、子どもは「自分はいつも足りない」という感覚を持ちます。まず「やってみたこと」を認める姿勢が大切です。
非認知能力との関係
自己肯定感は、非認知能力全体の土台です。
非認知能力とは、やり抜く力・自己制御・協調性といった、テストで測れない内面の力のことです。
これらは自己肯定感があるとより育ちやすいとされています。
- 自己肯定感は、失敗してもやり抜く力につながりやすいとされます
- 「自分には価値がある」という感覚が、協調性の土台になりやすいとされます
- 感情をコントロールする自己制御力も、安心感の土台があると育ちやすくなります
「自分はここにいていい」という感覚があるからこそ、子どもは安心してチャレンジでき、失敗から学べます。
まとめ
自己肯定感は、毎日の声かけと関わり方で育まれていきます。特別なことをする必要はありません。「ありのままのあなたでいい」と伝え続けることが、何より大切です。
今日からできる3つのこと
- 「存在を認める言葉」を1日1回かける 例:「いてくれるだけで嬉しいよ」
- 結果ではなく「頑張り」を褒める 例:「諦めなかったね、それがすごい」
- 小さなことでも「自分で選ばせる」 例:「どっちにする?あなたが決めていいよ」
まずは今日、1つだけ試してみてください。子どもへの声かけが変わると、子どもの表情が変わります。
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参考文献
本記事は以下の資料・情報をもとに執筆しました。

